体の不調の根本的な原因「腸」を弱めてしまう食習慣や環境

腸内環境によって人間の体調や精神状態が決められる。 専門家たちの間では、腸の働きが及ぼす影響の大きさに注目が集まっています。 腸の不調によって起こるのは下痢やお腹の張り、便秘などとされ、とても限定的でしたが、腸の不調は体全体に及ぶというのです。

腸内環境を悪化させる現代の環境

しかし、戦前の日本人は腸が元気だったと言われています。 現代の日本人の食生活は、腸内環境を悪化させる糖質を多く摂取していると同時に、腸内菌のエサになる食物繊維の摂取量が戦前の3分の1まで減少しているそうです。 こうした食生活の変化が日本人の腸内環境に問題をきたしているということです。 若い人ほどアレルギー体質の傾向が強いのもうなづけます。 なぜなら、アレルギーは免疫力が低いから症状が現れるからです。 人間の免疫細胞の7割は腸内に存在していますが、先にも述べたとおり、腸内菌を減らす食生活が習慣化していることで腸壁の粘膜が弱まり、免疫が低下していると考えられます。 そうすると、腸に穴があいてアレルギーのもとになる物質が血液に混入してしまうのでアレルギー症状が出てしまうのです。

加工食品や農薬入りの食品、添加物など

忙しい現代人は、食事も手軽で簡単なもの、時間のかからないもので済ませようとしてしまいます。 こうした生活習慣も腸内環境を悪化させる大きな要因です。 手軽で簡単な食事は、加工食品やインスタント食品、添加物が入った食品ということになるでしょう。 このような食品には、食品をできるだけ長持ちさせるために保存料や防腐剤が入っている形になります。 あるいは、遺伝子組み換えもおこなわれているかもしれません。 これらは自然界には存在しないものですから、体に良いわけがありません。 防腐剤を取り上げましょう。防腐剤はようするに「菌を殺すための物質」です。 こういった物質は、腸内に住む腸内細菌までも殺してしまうので、腸内環境を悪化させてしまうというわけです。

潔癖が腸内環境を悪化させる

現代人には潔癖症の人が多く見受けられます。 以前の日本では、床や地面に落ちてしまった食べ物ももったいないからと言って口にしたそうです。 しかし、今ではそんなこともってのほか。 バイキンを体に入れることなどとんでもないという感覚で、潔癖症でない人であってもそんなことはしません。 実はこうした抗菌志向が現代人の腸内環境の悪化を促進しているようです。 人々は菌を腸に入れる機会が奪われているため腸内菌が育たず免疫が低下しているわけです。